花粉症で起こる悪寒の原因と対策【どこからが風邪？】

体がゾクゾクする悪寒を感じた時、多くの人が風邪を疑います。しかし、意外にも花粉症が原因で悪寒を感じる場合もあるのです。

この記事では、悪寒が起こる原因と、風邪と花粉症による悪寒の見分け方、さらには花粉症の悪寒に対する対策について詳しく解説していきます。

風邪と間違えやすい花粉症による悪寒ですが、適切な対処法を理解し、快適な毎日を送るための知識を身につけましょう。

そもそも悪寒ってなぜ起こる？

悪寒が起こる主な原因は、体温の急激な上昇にあります。外気温や皮膚温が低下しているわけではなく、実際には体温が上昇している状態です。この体温の上昇は、発熱の初期によく見られ、病的な寒気を伴います。

体がゾクゾクすると表現されることもあり、悪寒の強さによっては悪寒戦慄と呼ばれることも。悪寒の後には、38℃を超える高熱が出ることがあります。

花粉症による悪寒！考えられる原因は？

鼻詰まりによる酸欠状態

花粉症で鼻が詰まると、酸素の取り込みが減少し、脳が酸欠状態になります。これにより自律神経のバランスが乱れ、体温や血流の調整に異常が生じることがあります。

体の防御反応による体温上昇

体は花粉という異物を排除するために体温を上げます。風邪のウイルスと同様に、体は花粉を排除しようとして体温が上昇するのです。

免疫力の低下

長期間にわたる花粉症の症状は、体力や免疫力の低下を招きます。体は、低下した免疫力を高めるために体温を上げることがあります。

これらの原因により体温が上がると、外気温が低く感じられ、ゾクゾクとした悪寒を感じるのです。また、毛穴を塞ぎ、筋肉を震わせて熱を作り出そうとする防御反応も、高熱や悪寒を引き起こします。

風邪による悪寒と花粉症の悪寒の違い

風邪の初期段階と花粉症による悪寒は、見分けがつきにくいと言われています。しかし、いくつかのポイントに注目することで、見分けることができます。

目の症状の有無

花粉症では目のかゆみや充血などが特徴的です。風邪ではこれらの症状は見られません。

鼻水の質

花粉症ではサラサラした透明な鼻水が特徴的ですが、風邪では進行とともに黄色っぽい粘り気のある鼻水に変わります。

高熱の有無

花粉症が原因で高熱を生じることはほとんどありませんが、風邪では38℃以上の高熱が出ることがあります。
これらの違いに注意し、自分の症状を正確に把握することが重要です。

花粉症の悪寒に服用できる薬

花粉症による悪寒には、主に抗アレルギー薬が推奨されます。これらは花粉症の根本的な原因であるアレルギー反応を抑制し、悪寒や発熱などの症状を緩和します。

抗アレルギー薬

フェキソフェナジン塩酸塩以外にも、セチリジン塩酸塩やロラタジンなど、さまざまな抗アレルギー薬があります。これらの薬は、アレルギー反応による鼻水、くしゃみ、目のかゆみなどの症状を軽減する効果が期待できます。

点鼻薬

鼻の通りを良くするために、ステロイド系の点鼻薬を使用することも有効です。これらは炎症を抑え、鼻詰まりを解消するため、結果的に悪寒を感じにくくなる可能性があります。

目薬

花粉症に伴う目の症状には、抗アレルギー成分を含む目薬が役立ちます。これらは目のかゆみや充血を抑えることで、全体的な不快感を軽減し、悪寒の発生を抑制する助けとなります。

花粉症の悪寒に対する日常生活での対策

薬以外にも、花粉症の悪寒に対処するための日常生活での工夫があります。

室内の花粉を減らす

家の中に花粉を持ち込まないように、外出から帰宅した際は衣服をよく払い、うがいや手洗いを徹底しましょう。また、空気清浄機を使用すると室内の花粉を減らすことができます。

免疫力を高める

健康的な食事、十分な休息、適度な運動を心がけることで、体の免疫力を高め、花粉症の症状を軽減することが可能です。特にビタミンCやビタミンEが豊富な食品を積極的に摂取しましょう。

ストレスを管理する

ストレスは自律神経を乱し、花粉症の症状を悪化させる可能性があります。リラクゼーション技法を身につけたり、趣味や運動でストレスを発散させることが重要です。

まとめ

花粉症による悪寒は、風邪と間違えやすいものの、その原因と対処法は異なります。抗アレルギー薬の服用や、点鼻薬、目薬の使用、そして日常生活での対策を行うことで、悪寒を含む花粉症の症状を軽減することができます。自分の症状を正しく理解し、適切な対処を行いましょう。