ベンチプレスは筋トレにおいて非常に人気のある種目であり、上半身の主に大胸筋や肩、三頭筋を鍛える効果があります。今回は、男性と女性それぞれのベンチプレスの平均重量について詳しく解説していきます。
男女別の平均重量
男性のベンチプレスの平均重量は約40kg、女性のベンチプレスの平均重量は約20kgと言われています。この数値は、筋トレ経験のない大学生を対象とした調査に基づいています。具体的には、九州大学健康科学センターによる研究で確認されています。この結果は、特に筋トレ初心者や開始を考えている方には参考になるでしょう。
体重と持ち上げられる重量の関係
成人男性の平均体重は約65kg、女性の平均体重は約52kgです。男性の場合は体重の約61%程度、女性の場合は約38%程度を持ち上げられることになります。このことから、体重に応じて持ち上げられる重量が変化するため、自分自身の体重を基準にして平均重量を考えることが重要です。
体重別ベンチプレス平均重量
ベンチプレスの平均重量は体重によって異なります。以下の表は体重別の男性の平均ベンチプレス重量を示しています。
体重(kg) | 初心者(kg) | 初級者(kg) | 中級者(kg) | 上級者(kg) | アスリート(kg) |
---|---|---|---|---|---|
50 | 20 | 30 | 40 | 50 | 70 |
60 | 25 | 35 | 50 | 60 | 80 |
70 | 30 | 40 | 60 | 70 | 90 |
80 | 35 | 50 | 70 | 80 | 100 |
90 | 40 | 55 | 80 | 90 | 110 |
この表を参考に、自分の体重とベンチプレスのMAX重量を確認することができます。例えば、体重が56kgの人が90kgを持ち上げられる場合、上級者の中で平均的な力量を持っていると言えます。
女性の体重別ベンチプレス平均重量
女性のベンチプレスについても体重別の平均重量を示します。
体重(kg) | 初心者(kg) | 初級者(kg) | 中級者(kg) | 上級者(kg) | アスリート(kg) |
---|---|---|---|---|---|
40 | 10 | 15 | 20 | 25 | 35 |
50 | 15 | 20 | 25 | 30 | 40 |
60 | 20 | 30 | 40 | 50 | 60 |
70 | 25 | 35 | 45 | 55 | 70 |
80 | 30 | 40 | 50 | 60 | 80 |
このように、女性の体重を基準にした場合も明確な目標を設定することができるでしょう。特に、初心者であれば、まずは体重の軽いダンベルから始め、少しずつウェイトを増やしていくと良いでしょう。
パワーとレベルの目安
ベンチプレスで持ち上げることができる重量は、トレーニングの経験に応じて変わります。以下に目安となるトレーニングレベルを示します。
男性のトレーニングレベルの目安
- 初心者:筋トレ経験なし
- 初級者:筋トレ歴1ヶ月程度
- 中級者:筋トレ歴6ヶ月程度
- 上級者:筋トレ歴2年程度
- アスリート:筋トレ歴5年以上
これを基準にし、自らのレベルを把握することで効果的なトレーニングが可能となります。
女性のトレーニングレベルの目安
同様に、女性においてもこれらの基準を参考にすることで、スムーズにトレーニングを進めることができます。
日本及び世界の記録
日本のベンチプレス記録は藤本竜希さんによる370kgであり、体重は約130kgです。一方、世界記録はポール・タイニーミーカーさんの500kgで、こちらは一般には非常に高い壁となっています。これらの記録を見ると、特訓と努力の重要性を再認識します。
アスリートのデータ
例えば、ダウンタウンの松本人志さんは体重67kgで135kgをあげると言われています。これはアスリートレベルの力量を持っている証拠です。一般的に、体重の倍を持ち上げることは目標として良い指標となります。
筋トレの基本と安全対策
ベンチプレスによる筋トレはとても有効ですが、MAX重量で行う場合は特に注意が必要です。特に、一人で行う場合は以下の安全対策を考慮しましょう。
セーフティーバーの使用
セーフティーバーを設置することで、万が一持ち上げられなかった場合でも、バーベルによる事故を防ぐことができます。また、自分より重いバーベルを扱う場合は、必ず信頼できる仲間と一緒に行うことが推奨されます。
まとめ
ベンチプレスの平均重量は、男性で約40kg、女性で約20kgです。この数値を基に、自分の体重と合わせてトレーニングを行うことが重要です。初心者はまず自分の体重の重量を持ち上げられることを目標にし、次に様々なレベルへと進んでいくことで、高いパフォーマンスを身につけられるでしょう。安全第一を心がけつつ、楽しく筋トレを続けていきましょう!