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新じゃがいもの芽・緑の皮・舌のピリピリ感…本当に食べて大丈夫?疑問を徹底解説!

新じゃがいもの特徴として、皮が薄く柔らかいため、そのまま皮ごと調理して食べることが多いですが、芽や皮の変色は実は注意すべきサインです。芽が出ているじゃがいもや、皮が緑色に変色しているものには「ソラニン」「チャコニン」と呼ばれる有害なアルカロイドが含まれていることがあります。これらの物質はじゃがいもが光に長時間当たることで増えるため、特に春先の新じゃがいもは芽吹きが早く、一層注意が必要です。

じゃがいもの芽に含まれる毒素の危険性

芽部分にはソラニンやチャコニンの濃度が高いため、生で食べたり大量に摂取すると食中毒のリスクがあります。主な症状は呼吸困難、腹痛、下痢、頭痛、めまい、吐き気、嘔吐など多岐にわたり、重篤な場合は命に関わる恐れもあります。芽が出たじゃがいもは、必ず芽の根元から深く取り除くことが重要です。

皮の緑色は光によるソラニン増加のサイン

じゃがいもの皮が緑色に変色するのは、主に光(太陽光だけでなく蛍光灯の光も含む)に当たってしまった結果です。この緑変はソラニンの蓄積を示しているため、そのまま食べるのは危険です。皮と実の間が緑色に変わっている場合、皮を厚めに剥く必要があります。新じゃがいもは皮が薄く柔らかい分、光の影響を受けやすいのが特徴です。

舌がピリピリする原因と注意点

じゃがいもを皮ごと食べた際に「舌がピリピリする」「苦みやえぐみを感じる」ことがあります。これらはソラニンやチャコニンの苦味成分によるもので、皮の緑色部分を食べてしまったことが主な原因です。ピリピリ感を感じた場合は、その箇所のソラニンが高い証拠なので、再度皮をむくか取り除いてから食べるようにしましょう。

どのくらいの量で中毒症状が出るの?

ソラニンやチャコニンによる食中毒は、量によって症状が現れますが、1~2個の芽がついたじゃがいもを食べただけでも症状が出ることがあります。特に子どもは大人よりも影響を受けやすく、摂取後30分から数時間で吐き気やめまいなどの症状が出ることも。1日に大量摂取すると命の危険もあるため、絶対に芽や緑色部分は取り除いてから調理しましょう。

調理でソラニンやチャコニンは減るのか?

ソラニンやチャコニンは水に溶ける性質を持っているため、茹でるとその茹で汁に成分が流れ出る可能性があります。そのため、茹でた後の湯は使わないのが安全です。揚げる、焼く、電子レンジ加熱などでも成分は多少減るという報告もありますが、農林水産省の見解では「加熱により毒素が確実に減少するとは言えず、加熱調理だけで安全とは言い難い」とされています。最も安全なのは芽や緑色の部分をしっかり取り除くことです。

安全なソラニン・チャコニンの取り除き方

普通のじゃがいもにもソラニンやチャコニンは含まれていますが、その約3~8割は芽や皮の周辺に集中しています。芽は表層だけでなく根元まで深めに掘るように丁寧に取り除きましょう。緑色に変色した皮は、普通の皮むきより厚めに剥き、剥いた後に残った緑色部分もきれいに除去します。このひと手間が安全にじゃがいもを楽しむポイントです。

じゃがいもの適切な保存方法とは?

じゃがいもの保存は品質維持の鍵です。理想的な保存温度は5℃~10℃の冷蔵庫の野菜室か、15~20℃の冷暗所です。2.5℃以下になると味や食感が落ち、15℃以上だと発芽が促進されて傷みやすくなります。保存時はひとつずつ新聞紙で包むと湿度を調整し、冷えすぎも防げて長持ちさせやすくなります。この方法で2~3ヶ月は美味しく保存が可能です。

新じゃがいもの栄養価と特徴

新じゃがいもは芽吹きの時期に収穫されるため、普通のじゃがいもより約4倍のビタミンCを含んでいます。皮が薄く柔らかいため皮ごと食べられますが、芽の成長も早いためしっかり芽取りや変色部分の除去を心がけましょう。栄養豊富な新じゃがを安全に調理して、季節の味覚を楽しみたいですね。

まとめ:安全に新じゃがいもを楽しむために

芽や緑色に変色した部分はソラニン・チャコニンという有害成分が含まれており、適切に取り除かず食べると食中毒の危険があります。芽は根元までしっかり取る、緑色の皮は厚めに剥く。調理では茹で汁を使わずに廃棄し、保存は冷暗所か冷蔵庫の野菜室で行いましょう。こうした注意を守ることで、新じゃがいもの美味しさと栄養を安心して楽しめます。

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